Vol.3 奨学生インタビュー

奨学金のおかげで経験できた留学経験をバネにして

 京都大学総合人間学部は、入学後1年間は学系に分属せず、2年次進級時に専攻を決めます。高校生の時、理系志望だったものの文系にも興味があり、分野を絞り込むことができなかったので、この制度はとても魅力的でした。また、学問的融合が重視され、専門以外の分野を系統的に履修する「副専攻制度」が設けられていることも魅力の一つです。私は主専攻に理系、副専攻に文系を選択し、地学を専門にしながら、束アジアの文化や古典を学んでいます。
 地学は1回生向けの授業で出会い、フィールドワークなどもあって楽しそうだな、と。もともど に興昧があり、4回生から「岩石学」 の研究室に所属しました。今は、実験の相談をしながら卒論に向けて準備を進めています。地球内部構造のマントルを研究テーマに決め、春には、火山島である隠岐島へのフィールドワークにも出かけました。
 地学は1回生向けの授業で出会い、フィールドワークなどもあって楽しそうだな、と。もともど に興昧があり、4回生から「岩石学」 の研究室に所属しました。今は、実験の相談をしながら卒論に向けて準備を進めています。地球内部構造のマントルを研究テーマに決め、春には、火山島である隠岐島へのフィールドワークにも出かけました。
 総合人問学部を選んでよかったと思うのは、専門が同じコミュニティとは違って、本当にさまざまな分野の人が集まっていることで す。友人との何気ない会話からも、いろいろな考え方があることを知ることができます。


 大学では留学をしたいと思っていましたが、コロナのこともあって、ようやく昨年実現しました。7月から12月まで、交換留学生としてオーストラリア国立大学で学生生活を送りました。地学研究が有名 な大学で、現地で地質学について5日間のフィールドトリップに参加できたことはとても貴重な経験でした。また、日本や他の国から来て いる志の高い留学生たちと交流できたことも、自分のモチベーションを高めてくれました。
 大変なことも多かったですが、すべての単位を取得し、「やりきっ た」という達成感や自信を得ることができた、有意義な半年閻でした。

 留学を決めた頃、父が体調を崩して退職してしまいました。家族は 不安を抱え、私もアルバイトを増やしたりしていましたが、そんな時にCFプロジェクトのことを知り、応募しました。採択されて、一番喜んでくれたのは母です。急な家庭環境の変化は誰も想像しておらず、母の不安は大きかったと思います。
 父のことがあるまで、自身が奨学金を受けるなんて想像もしていませんでしたが、どんなことが起きるかわかりません。さまざまな支援制度があることを知っておくことは、とても大切なことだと思います。
 奨学金のおかげで安心して留学することができ、この貴重な経験をバネにして、これからさらに勉強、研究に励んでいきます。


(取材日:2023年8月)