京大生チャレンジコンテスト(SPEC:Student Projects for Enhancing Creativity)

Kistory ~ 思いを込めて次世代へ ~

着物に込められた”思い”、そして日本文化を
次世代へと引き継ぐために
申請団体:Kistory実行委員会
 代表者:総合人間学部2回生 西道 奎

 着物は美しい日本伝統の衣文化であるものの、着られる機会が減り、出番のなくなった何億枚という着物が、箪笥に眠っていると言われています。
 化学繊維の安価な着物は新たにつくられている一方で、手間暇をかけ伝統の技を駆使してつくられた着物が、箪笥の奥にしまわれているなんてもったいないとは思いませんか?

 だからといって、着物は愛着や思いが詰まったものでもあり、そう簡単にリサイクルに回せない、という一面もあります。事実、「母から譲り受けたものだから」「大切にしてくれる人に渡したいから」といった理由で、リサイクルショップなどに売るのは気が進まないという方も多くいらっしゃいます。大量生産・大量消費の時代においては、そうした“思い”がないがしろにされがちです。

代表者:総合人間学部2回生 西道 奎 Kistory実行委員会のメンバー

 そこで、私たちのプロジェクトでは、“思い”とともに、着物を受け継ぐ方法を提案したいと思います。
 まずは着物を寄贈してくださる方を募集し、着物にまつわるエピソードをお聞きします。 そして、着物を着たいけれど高価で手が出ないという若者を募集し、エピソードとともに着物を贈ります。

 着物を受け取った人からの感想や着物姿のスナップなどをまとめてKistory Bookを作成し、寄贈者にもお渡しします。このBookは当事者に配布するだけでなく、Web等でも配信し、それぞれの着物に対する“思い”を多くの人に届けたいと思います。


 また、着付けや手入れの方法を知らないまま着物を贈られて、再び箪笥の肥やしに逆戻りしてしまうことのないよう、事前に着付け教室や着物知識講座、イベント後にはお手入れ講座などを開きしっかりとバックアップもしていきます。


 寄贈者と受贈者による贈呈式などのイベントを開催し、交流の場も設ける予定です。
 着物の持ち主から若者へ、着物と“思い”を伝える。伝統文化やものを大切にするしきたりを継承していく取り組みにしたいと思います。

2018年に実施した贈呈式の様子

【到達目標】

 寄贈者の方には着物だけでなく思いも受け取ってもらえたという気持ち、受贈者の方には温かみのあるものをもらったうれしさを感じていただくこと。また、Kistoryを通して、着物が少しでも身近なものとなり、ちょっとしたイベントがある時などに、着物を着ていくという選択肢を持ってもらえるようになることを目標とします。