"私たち"の多文化共生 ~若年世代の「場」をつくる~

申請団体:国際移動研究会
代表者:文学部3回生 今岡 哲哉

多文化共生元年となるであろう2019年に
若者らしい発想で地域活性に貢献する

 実は、日本は「移民国家」と言ってもいいくらい在留外国人の多い国であり、移民流入数ランキングは4位です。
 2017年3月には総務省が「多文化共生事例集」を発表しています。さらに、2018年6月の「骨太の政策2018」で出された「入国管理庁」の新設案件は、8月の概算要求で588億円の予算が計上され、2019年4月に発足の見込みです。
 加えて、国連が2015年に掲げたSDGs(持続可能な開発目標)の中にも「10.人や国の不平等をなくそう」という目標が掲げられており、多文化共生は世界的に重要な理念となっています。
 そんな現状の中、日本社会はまだまだ外国人移民に対して厳しい側面があります。外国人は日本社会に適応すべき存在であり、助けが必要だと見なされることがあるのです。加えて、文化の対等性や双方向性、つまり相手に対する尊重の視点を欠いているようにも思われます。

 そこで、私たち民間の若い世代が中心となって、異文化間の交流を積極的に行う活動を立ち上げます。現地のニーズを調査したうえで必要性に応じた交流の場の構築を試みますが、現時点では言語交換、料理教室や映画上映会などの異文化交流、参加型アートなどの選択肢を想定しています。

代表者:文学部3回生 今岡 哲哉


国際移動研究会のメンバー

 【実施内容】
・現代の日本における外国人の居住環境の徹底的調査。
・インタビューとフィールドワーク、アンケート調査によって、外国人のライフコース、社会的ネットワークなどを明らかにするとともに、近隣の日本人や行政にもインタビューを行い、外国人への態度や今後の施策を調査。
・地域を決めて準備を行い、現地での問題点を洗い出す。それを解決するためのモデルケースとしての企画を立案してイベントを実施。イベントによって生まれたものの検証と地域性の考察。イベントの他地域に対する展開の可能性を追求。
・一連の報告書を作成、メディアへの露出。

【到達目標】
 日本人と外国人とが、定期的・持続的に交流するイベントの「場」をつくり、お互いの理解を深め合うきっかけを生み出します。
 そして、イベントを通じて得られた知見をもとに、他の多くの地域でも実践できるノウハウを作成します。また、情報の少ない外国人集住地域の実態を明らかにします。
 究極的な目標は、SDGs(持続可能な開発目標)に基づいた多文化共生を実践し、これからの日本社会をより良くしていくことです。