京大病院基金「シミュレータ見学ツアー」を開催しました(2025年10月30日)
2025年10月30日(木)、京大病院基金がこの夏に実施した特別キャンペーンにご支援いただいた方をお招きし、高度なシミュレータ機器を用いて若手医療人の育成を行う京都大学医学部附属病院クリニカルシミュレーションセンターにて「シミュレータ見学ツアー」を開催しました。
ツアーの冒頭では、京大病院基金委員長を務める矢部大介副病院長、およびクリニカルシミュレーションセンターの染谷真紀センター長より挨拶がありました。
矢部副病院長は、公的資金だけでは最先端の研究や教育のための費用を賄うことが困難な経営状況に触れ、皆様からのご支援が「京大病院の医療の質を次世代につなぐための、必要不可欠な原動力」となっているその意義について参加者に伝えました。染谷センター長からは、ご寄付によって導入された機器が医療人育成に不可欠である旨を説明しました。
本ツアーは、ご支援者様と医療現場との絆を深め、皆様の大切な寄付金がどのように「未来の医療人育成」という具体的な成果につながっているのかを肌で感じていただくことを目的としています。
挨拶に続いて機器の見学と体験へ移行し、染谷センター長による、ご寄付で導入された機器等を用いたデモンストレーションと説明を行いました。
この中で、最新の一次救命処置トレーニングシステム「Heart Code Complete」や、小児の蘇生訓練を可能にする「Sim Baby」など、ご支援で実現した具体的な機器の役割について、染谷センター長より紹介がありました。その後、参加者ご自身にも、人体を模したシミュレータを使い、超音波診断機器(エコー)の操作や聴診を体験したり、腹腔鏡シミュレータを操作したりするなど、ご支援が未来の医療人育成に直結する現場を体感していただきました。
参加された皆様は、シミュレータの精巧さや、「自分の寄付がここに活かされている」という喜びと実感を共有しているご様子でした。参加者の皆様からは終始、活発な質問があり、染谷センター長との間に意義深い交流が図られた、充実した時間となりました。
京大病院基金は、これからも「安全で安心できる質の高い医療」を目指す京大病院の活動を、皆様のご支援とともに力強く推進していきます。今回のツアーを通じていただいた皆様からの期待を糧に、今後も真摯に活動に取り組んでいく所存です。改めて、温かいご支援とご参加に心より感謝申し上げます。
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