2024年度奨学生
「普通の」学生生活を送ることができた
将来は、教育に人生を捧げたい
私にとって最も貴重だったことは、この支援のおかげで戦争やミサイル攻撃、停電を経験することなく、普通の学生生活を送れたことです。さらに美しい日本文化を体験し、異なる文化背景を持つ興味深い人々に出会うこともできました。また日本各地を訪れ多くのことを学びました。
プログラム期間中は教育関連の授業を多く受講しましたが、この経験により、母校での専門分野である翻訳ではなく、教育に人生を捧げたいと思うようになりました。日本でのさまざまな交流の経験が、知識は共有されることで最も価値を持つ、ということを教えてくれたのです。
日本は初めて「故郷」と感じられた場所
本当の自分を見つけさせてくれた
このような機会を与えてくださったことに、心から感謝しています。この支援は、私を大きく成長させてくれました。日本は私に多くのこと、例えば、―異なる背景を持つ人々とコミュニケーションする方法、より寛容になる方法などを教えてくれました。
戦争のため3年間海外で暮らしましたが、初めて「故郷」と感じられた場所が日本でした。そしていつかここに戻りたいと願っています。日本は私に本当の自分を見つけさせてくれました。その恩を生涯忘れることはありません。
真の大学教育とは何かを教えてくれた
京都大学入学を目指して取り組む
京都大学は、真の大学教育とはどのようなものか教えてくれました。才能豊かな学生たちと学び、業界をけん引する教授陣の講義を聴講できたことは、貴重な経験でした。特に、インタラクティブで知的刺激に富んだセミナー形式の授業が印象深かったです。そして「研究」という言葉は、卒業のためにしなければいけないものから、人生をかけて追求したいものへと変わりました。京都大学での6カ月間を経て、私は再びここに戻りたいと強く思い、現在、京都大学への入学を目指して全力で取り組んでいます。
この支援プログラムのおかげで世界各国の学生と親友になることができ、また京大生として日本を特別な形で体験することができました。
安全で知的刺激に富んだ環境で学ぶことができた
将来は、国際的な学術協力に貢献したい
この支援のおかげで、安全で知的刺激に富んだ環境で学業を継続することができました。カリキュラムは私の視野を広げるものであり、大学生活は当初は困難を伴いましたが、やがて一人間としての成長、アカデミックな成長の源となり、学業上、職業上の進路を大きく形づくりました。
この支援のおかげで、自国が戦争状態であるにも関わらず、新しい教育環境に没頭し、他の方法では得られなかったリソースにアクセスすることができました。そして私の学業上の進歩を後押ししてくれただけでなく、将来、国際的な学術協力に貢献したいという意欲も与えてくれました。
この支援が与えてくれたすべてに感謝
夢を追求する勇気と決意を得られた
すべてにおいてすばらしい経験でした! 大学生活は明るく活動的で、多くの人と出会える機会にあふれていました。カリキュラムはよく構成されており、選択できる科目の種類も豊富でした。焦ることなく、安全で平和な環境で勉強に集中でき、この1年間、常に温かく居心地の良い雰囲気で過ごせました。寮や奨学金、高い教育水準など、必要なものはすべて提供いただき、また神社や博物館の学生入場券は、リラックスしたり日本文化を深く知ることに役立ちました。この支援が私に与えてくれたすべてに、心から感謝しています!
この支援は、私自身そして私の人生観を大きく変えました。将来、希望する仕事に就き、望む場所に落ち着き、目標を達成する勇気と決意を得るための、多くの貴重な知識を得ました。夢を追求する準備が整ったと感じています。この経験は、自立した大人になるための機会ともなりました。
科学への愛をさらに深め
今後のキャリアに必要なスキルを学ぶことができた
この支援プログラムは、私の学問上の旅のすばらしい一部となりました。トップクラスの研究大学で学べたことで、科学への愛がさらに深まりました。この1年を通じて、優れた研究者たちから学び、新たな科学の分野を探求する機会を得るとともに、貴重なスキルを身につけることができました。クラスも基本的な知識と最先端の教育アプローチを組み合わせた内容で、非常に興味深く有益なものでした。また支援体制のおかげで、日本への移住はストレスなく進み、あらゆる面で支えられていました。
この1年間は、将来のキャリアに不可欠な、新たなスキルを習得する時間となりました。教授の指導の下で学んだことは、私の科学的な興味を形づくり、さらなる研究への扉を開いてくれました。
京都大学および支援くださったすべての組織、個人の方々に感謝します。私たちにとって本当に大きな意味を持つ経験でした。
2023年度奨学生
後戻りすることのない転機となった
日本で研究活動を続けたい
この支援プログラムに参加したことは、私にとって後戻りすることのない転機となりました。自分自身、研究が好きであることを知ったのですが、母国では特に学部生としては研究資金不足もあり決して気づくことができなかったでしょう。京都大学で2つの異なる分野の最先端の研究に携わる機会を得て、そのうちの一つを大学院の研究の一部として続けることに決めました。そしてMEXT奨学金に採用され、研究助手として働くことになりました。これからは、奨学金により経済的に安定し、好きな研究に集中することができます。日本での生活を通して温泉や日本の自然を愛するようになりました。
これらの経験は、私の未来に良い影響を与えてくれました。ウクライナにいたままでは研究キャリアを追求できず、多くの異なる背景を持つ人々と出会うことはできなかったでしょう。人生で初めて寮生活を送ったことも楽しい経験でした。友人と共有スペースで過ごした時間は、今では懐かしく感じる特別な経験です。故郷が恋しくウクライナを訪れたいという思いは強いですが、それでも日本に残って研究活動を続けたいと考えています。
逆境に負けずに人生を大切にしたいと思えた
将来はウクライナと日本の文化的な架け橋になりたい
このすばらしい機会をいただいたことに、心から感謝申し上げます。京都大学の学術環境―教授陣、コミュニティ、そして全体の雰囲気が、私を学術的・個人的な目標の追求に真摯に取り組むよう後押ししてくれました。日本語スキルや交渉力・プレゼンテーション能力も向上し、自分の考えを明確かつ効果的に伝える自信もつきました。
学生生活で最も印象に残っているのは11月祭です。日本の学生たちが協力し、共通の目標に向かって熱心に努力する姿はとても印象的で、日本文化とチームワークに対する理解が深まりました。
京都での2年間、日本文化の特徴である静謐でマインドフルな生活様式に浸ったことは、私の精神的なレジリエンスと視点に変革をもたらしました。安全と平和がますます維持困難となっているウクライナとは対照的な、この安定した精神は意味深いものでした。
支援プログラムは安全な環境で学ぶ機会を提供してくれただけでなく、私の学術的な旅にも大きな刺激を与えました。また私の心に強靭な「輝き」、逆境に負けず目標を追求し人生を大切にするという決意をめばえさせました。
今後、日本語と日本文化の研究を継続し、ウクライナと日本の文化的な架け橋となることを目標に努力を続けます。
2022年度奨学生
奨学金のおかげで安心した生活のもとで勉強中
戦後、国と家族を助けたい
まず、この困難な時期にかけがえのない支援をしてくださったウクライナ危機支援基金とすべての支援者に感謝の意を表したいと思います。
京都大学での講義や課題は、有益で興昧深いので大好きです。私は、専攻であるコンピューターサイエンスのコースを選びました。次の学期もさらにこの分野を深く学びたいと思います。
京都は興昧深い場所がたくさんある街です。私はすでに金閣寺、二条城、伏見稲荷大社を訪れました。とてもすばらしかったです。日本の文化をもっと探求したいと思います。寮もすばらしいです。ここでたくさんのウクライナ人や外国人の友達ができました。
この奨学金のおかげで、京都に住み、コンピューターサイエンスを学ぶことができるので、戦後には国と家族を助けることができると思います。
いつの日か、ウクライナに皆さんを迎えられる日が来ると信じています。
学問とキャリアに対する意欲と希望が大きく膨らんで
皆さんからの助けに応えたい
戦争が始まった頃、私は自分が京都大学に来るとは想像もできませんでした。勉強するのも、問題を解くのに集中するのも大変なことでした。
幸いなことに、京都大学は私にすばらしい環境で成長する機会を与えてくださり、その結果、私の学問とキャリアに対する意欲と希望が大きく膨らみました。皆さんからウクライナのために多くのものを与えていただき感謝しています。皆さんからの助けは、今や私の人生の永遠の一部であり、私はできうる限りそれに応えたいと思います。
