VOICE

CFプロジェクト奨学生の声

企業や個人の方からのご寄付を資金とした返済不要な奨学金制度である「CFプロジェクト」
から支援を受けている学生の声をお届けします。


2022年度奨学生

文学部人文学科

 ゼミは少人数で発表の機会も多いのですが、奨学金のおかげでアルバイトにとらわれることなく、丁寧に発表の準備ができました。「時間がないから」と敬遠していた英語で行われる専門科目にも挑戦し、英語論文を読み、英語でレポートを書けるようになりました。
 大学院への進学が経済面で可能になり、研究へのモチベーションを保ちつつ、さまざまな経験ができました。経験を通して広い視野や人とのつながりを持てていることが、卒業論文のテーマを決めるときに非常に活きてきて、研究というものが近視眼的な生活の中よりも、チャレンジできる環境や経験の中でこそ発展するものだと実感しています。もっと学びたいという気持ちを大切にできる環境を与えてくださり、本当にありがとうございます。

理学部化学系

 CFプロジェクトを通したご支援をいただき大変感謝しています。給付型の奨学金をいただいたことで大学でのさまざまな活動に余裕をもって臨むことができました。また、タブレット端末やパソコンだけでなく化学実験で使用するソフトウェアなど学習に必要なデジタル環境を整えられたことで、学習の効率や成績の向上につながったことは間違いありません。課題に対しても意欲的に取り組んでいます。
 生活や家計の面においても、下宿での生活にかかる費用や妹の大学修学費など、家計について考える機会が多かったのですが、CFプロジェクトの存在が大きな支えになりました。改めて本当にありがとうございました。

薬学部薬学科

 一人暮らししながら大学に通ううえで奨学金は大きな助けになっています。支援してくださる人がいることをありがたく思うと同時に、支援に見合う生き方をしなければと身の引き締まる思いがします。
 私は遺伝子変異と薬の作用の関係を明らかにする「ファーマコゲノミクス(PGx)」という分野の研究をしています。研究室の先生、先輩たちは楽しそうに研究に取り組んでおり、私も後輩たちからそう見られるように研究に励みたいと思います。実務実習では臨床現場での業務について学び、国家試験に向けて必要な知識を吸収しながら、新しいことも積極的に学んでいきたいです。社会に出た際には大学生活で身につけた知識や経験を人の役に立て、いただいた支援を社会に還元していきたいと思っています。

薬学部

 大学院へ進学し、AI(人工知能)の一部に位置づけられる「機械学習」を用いた創薬研究を通して、病に苦しむ人を救うという目標に向け勉学に励んでいます。実習では講義で習った理論を自分の手を動かすことで理解するプロセスを楽しみ、インターンシップに参加して機械学習がビジネスの現場でどう活かされているかを学びました。
 本格的な研究生活が始まりましたが、奨学金によって生まれた余裕を勉強に充て、有意義に過ごしています。奨学金がなければ不安を抱えたまま研究生活を迎えていたはずです。今後も奨学生として恥じないよう、ご支援をいただいている皆様への感謝の気持ちを忘れず研究や勉強に励んでいきます。
 CFプロジェクト奨学金に関わるすべての方々にお礼を申し上げます。

工学部情報学科

 奨学金をいただけたことで、生活に余裕が持てて自分の取り組みたいことに時間を費やせるようになり、友人たちと勉強会を開き、応用情報技術者の国家試験にも挑戦、全員が一度で合格できました。
 何よりうれしかったことは両親に笑顔で「よかったね、おめでとう」と言ってもらえたことです。わが家は経済的に裕福ではありませんが、少しでも両親に笑顔が増えてくれることが大きな喜びです。
 これからも育ててもらっている両親と、ご支援いただいている方に恥じないよう勉学に取り組んで、立派な社会人となれるよう努力します。最後になりましたが、ご支援をくださったすべての方々に心よりお礼申し上げます。

工学部情報学科

 奨学金の支給により、金銭面・精神面での不安から解放されただけでなく、これまでは断念していた専門書や技術書を購入し、サイバーセキュリティ分野の資格取得に向けた勉強を始めるなど学習の機会を広げています。興味の向くままに貪欲に学ぶことができており、ご支援を賜りましたことにお礼申し上げます。今後も、支援者の方々のご厚意と期待に応えられるよう意欲的に研究活動を継続し、「IT業界の第一線でセキュリティ分野の専門家として活躍する」という夢に向かって邁進していきます。
 大学院に進学して高度な知識・技術を身につけ、それらを活かして社会に貢献できるようになった暁には、今度は私自身が、金銭的に恵まれない未来ある学生たちをあらゆる面から支えていきたいと思います。

工学研究科都市社会工学専攻

 私は小学生の頃から「わが国のエネルギー問題の根本的解決」を夢として掲げてきました。その実現を目指して資源工学の道を選び、新エネルギーに関する研究テーマに取り組んできました。自らの興味関心をひたすらに追求していくことに大きな喜びを見いだしていましたが、一方で経済的な不安が常につきまとい、進路に影を落としていることも感じていました。今、そのような不安を感じることなく学業に集中できているのも、皆様のご支援のおかげです。「今この時間は支援者の方からいただいたものだ」との思いが責任感につながり、より学業に励むことができています。多くを学び、得た知見を社会に還元していきたいと思います。
 今後も一層修養を積み、目標に向かって邁進していきます。

教育学研究科教育学環専攻

 私は金銭的な理由から、博士後期課程への進学自体を諦めようとしていました。しかし奨学金受給によってそれが叶えられただけでなく、非常に学び深い有意義な大学院生活を送ることができています。臨床心理士(民間資格)と公認心理師(国家資格)に無事合格することができ、意欲的に学会に参加し、個別指導を受けています。日常の大部分を学習や考察に充てることのできる幸福をかみしめています。修学の機会を与えてくださり、本当にありがとうございます。この感謝の思いを研究成果として必ず結実させたいと思います。
 今後も意欲的に学びを深め、社会の発展と人々の幸福に少しでも貢献できる人材になるべく、努力を続けていきます。

医学研究科人間健康科学系専攻

 本CFプロジェクト奨学金へ支援くださった皆様、また煩雑な事務手続きを私たち学生の代わりに行ってくださっている京都大学事務職員の皆様に改めて感謝申し上げます。
 私たち学生は奨学金受給によって、お金だけでなく、もっと大切な「時間」と「勇気」を得ることができるのだと思います。ただお金を稼ぐためだけのアルバイトに携わり、失うはずだった「時間」であり、金銭面への不安を拭い去り、己が進みたい道へチャレンジするための「勇気」です。人生において何らかの困難に直面した時、私にとって「勇気」は失われがちなものでした。しかし、会ったことはなくとも人生の先達が応援してくれている、こんな自分にも期待してくれる人がいる、という事実は大きな心の支えとなっています。

医学研究科人間健康科学系専攻

 私は兄弟が多く、両親に頼ることが難しい状況でしたが、このたび支援いただいたおかげで、経済的な心配をすることなく、研究に邁進することができました。私の経済的負担が少なくなった分、弟の学費に充てることができて両親も安心しています。深く感謝申し上げます。
 私は医療技術の発展によって人々の健康向上に貢献したいとの思いから、医用画像診断機器について研究しています。現在は、長時間かかるMRIの撮影時間の短縮に向けて、自らの理論を実装するためのプログラミングを行っています。修士課程で得られた知識や経験を社会に出て活かし、多くの人に貢献できるようにこれからも努力していきます。

これまでの声