VOICE

CFプロジェクト奨学生の声

企業や個人の方からのご寄付を資金とした返済不要な奨学金制度である「CFプロジェクト」
から支援を受けている学生の声をお届けします。


2022年度奨学生

医学研究科人間健康科学系専攻

 このような奨学金をいただきありがとうございます。私自身を含め世の中には、「現場で解決できていない問題」について研究したい人材はいる一方で、博士課程となると家庭を持っていることも少なくないことから、大学院進学にチャレンジしない人、進学しても研究を途中で諦める人が多くいるのではないでしょうか。
 日本の博士課程は決して恵まれた環境とは言えない中で、今回のようなサポートをいただけることは本当に心強いです。研究に専念とはいかないまでも、週数日のパートタイムで最低限の生活は維持できています。現在、訪問看護師用のリハビリマニュアルを作成し、効果検証に向けて研究を進めており、今後、研究成果を社会に還元し、医療の底上げに貢献していきたいと考えています。

薬学研究科薬科学専攻

 奨学金の受給により、金銭面だけでなく精神的にも余裕をもって、大学院における研究活動に専念することができました。おかげで、1年間で3度の学会発表を行うことができ、自身の研究について他分野の研究者たちとディスカッションするという貴重な経験を積むことができました。また、対外活動を通して最先端の研究内容に触れることができ、研究のモチベーションにもつながりました。
 今後は、研究活動で得た学びを活かして社会に還元できる人材になれるよう、より一層学業や研究に勤しんでいこうと思います。そして将来的には私自身が、次世代の人材育成に貢献し、受け取ったバトンをつないでいくことができればと考えています。

工学研究科分子工学専攻

 ご支援いただいた奨学金は、学費や生活費として大切に使わせていただきました。社会課題の解決に貢献できる研究者になりたくて大学院に進学し、現在は、環境にやさしい自動車排ガス浄化触媒の開発を目指して、日々研究活動に励んでいます。今までの当たり前を変えられるような、低環境負荷・低コスト・高品質な材料をつくる一端を担いたいと考えています。幅広い視野を持った研究者になれるよう、他の研究施設や企業の方との交流も大切にしています。
 ご支援のおかげで学業・研究活動に全力を注ぐことができ、多くの挑戦の機会をいただくことができました。立派な社会人として自立し、社会全体に良い影響を与えられるよう、皆様に恩返しするつもりで、今後も努力していきたいと思います。

農学研究科地域環境科学専攻

 両親への経済的な負担を鑑みて学部卒で就職するつもりでしたが、卒業研究を通して研究の楽しさに惹かれ、大学院進学を決めました。とはいえ、満足できる研究生活が送れるか心配していたところ、この奨学金に採用されました。経済的不安が解消されたことで、研究生活に打ち込むことができています。私の研究は数値計算による高度な災害予測を目指したものですが、関連する周辺分野の知識も積極的に吸収したいと思っています。研究に誠実に向き合い、プレゼン等で必要となる伝える能力を磨くなど、大学院だからこそできる経験を通して、自らの人間性や社会性の成長も感じています。得難い経験をできていることに感謝しています。今後、この奨学金に恥じぬ研究成果を発信できればと思います。

生命科学研究科高次生命科学専攻

 今回の受給は私にとって非常にありがたいものでした。おかげで博士課程に進学し、心のゆとりを持って今まで以上に研究に励むことができています。難治性疾患(慢性骨髄性白血病)の治療法開発への貢献を目指した研究も前に進み、新しい実験データを取得し、機序の解明に近づくことができました。学会や研究会にも積極的に参加し、多くの方とディスカッションを行いました。
 さらに、研究をしながら日本学術振興会の公募申請にも集中して取り組むことができ、特別研究員の採用につながりました。支援者の方々に恩返しできるよう、さらに研究を進めて新規治療法の開発に精進していきます。本当にありがとうございました。

これまでの声