VOICE

Kyoto iUP留学生支援基金 奨学生の声

「Kyoto iUP留学生支援基金」をもとに、Kyoto iUP(※)で受け入れる優秀な外国人留学生の修学を
支援しています。本学で学ぶ留学生たちの声をお届けします。

※Kyoto iUP(Kyoto University International Undergraduate Program):日本語により学部卒業(あるいは修士課程や博士後期課程修了)レベルの専門知識を獲得した留学生を育成するプログラム。


これまでの活動を振り返って

                                         (2023年6月更新)



理学部 理学科数理科学系(1回生)

 Kyoto iUPを通じていろいろな国からの留学生と出会って、今のような日本語や英語で話している日常は、台湾出身の私には想像できなかったことです。毎日話しているうちに、友達もできて、日本語力もどんどんあがってきました。
 半年間の予備教育期間で、数学と物理と化学の授業を受けて、高校の理科の内容をしっかり復習しました。
 4月に理学部に入学しました。私は数学専攻なので、これから数学関連の授業やセミナーを受講できることを楽しみにしています。サークルにも入りたいです。日本人の友達がもっとできたらなと思います。
 これからも、いろいろ体験してみて、参加してみて、チャレンジしてみて、京都大学でのキャンパスライフを充実させたいと思います。

理学部 生物科学系(3回生)

 日本の文化と生活に憧れて留学を決めました。京都大学は世界に輝いている研究大学で、Kyoto iUPは世界各国の学生を集めて、国際的な交流の機会を提供しているため、第一志望として出願しました。この3年はあっという間に過ぎました。
 昨年から専門科目が始まって、さまざまな分野の専門知識を学びました。発生再生生物学でのホヤの成長、分子遺伝学での大腸菌の遺伝物質などはとても興味深かったです。奨学金のおかげで勉強に集中して取り組むことができ、深い学びができていると感じています。
 また、合気道部での活動では、日本人学生と一緒に稽古に励んでいます。勉強に部活にと学生生活は充実していて、毎日、楽しく大学に通っています。
 これからも大学院進学をめざして、一層努力していきます。

教育学部(2回生)

 高校時代に1カ月間日本に留学したことがあり、日本の大学生活も経験したい、もっと日本語が上手になりたいと思い、Kyoto iUPへの入学を決めました。
 いろいろな知識を身につけようと教育学以外にも心理学や宗教学、食に関する授業など幅広く履修しています。リコーダー同好会の活動をしながら、Kyoto iUP生同士、一緒に勉強したり、悩みの相談をしたりしています。
 日本だけでなくいろいろな国の人に出会って互いの文化や生活、習慣に触れることで自分の世界が広がり、これまで当たり前と思っていたことが実はそうではないことに気づくようになりました。
 これからも勉強や課外活動を楽しみ、京都のあらゆるところを探検し、知識を広げ、深めていきたいです。せっかくなので関西弁も話せるように頑張ります。

工学部 工業化学科(3回生)

 「フィリピンの大学に合格したのに、なぜ日本へ?」と多くの人から驚かれましたが、化学研究の道に進みたかった私にとって、数多くのノーベル賞受賞者をはじめ輝かしい研究成果を生み出してきた京都大学に進学するしかないと思いました。自由の学風も魅力でした。新しい環境に飛び込むことは勇気のいることですが、容易な選択ではないからこそ京都大学に入学しました。
 たくさん失敗もありますが、「失敗あっての成功」だと信じています。新しいことを試してみることは教育のチャンスだと思います。人見知りだった私が、スピーチコンテストに出場して2位を受賞できたのも京都大学のおかげです。
 さまざまな成長を果たしてきましたが、これからも、どんなことができるようになるか楽しみにしています。

理学部 数理科学系(2回生)

 母国から遠く離れた日本で生活することを考えると、何度も不安におそわれました。でも、奨学金をいただき、自分できちんとお金の管理をして教育費に充てるようにするなど、ずいぶん成長できたと思います。
 京都大学を選んだのは、充実した奨学金制度、大学ランキング、数学分野でのランキングなどにひかれたからです。高校の先輩の勧めもありました。
 今は日本語、数学、人文社会学の勉強を頑張っています。言葉の壁からコミュニケーションすることが難しかった日本人の友達もたくさんできました。Kyoto iUPの後輩たちもできて、サポートしながら京都大学や京都の魅力を紹介できることを誇りに思います。
 将来は数学者をめざしていて、日本の大学院に進学したいと思っています。

総合人間学部(1回生)

 京都で暮らし始めた時は、各種手続きや予備教育の日本語レベルに不安がありましたが、先輩や先生やKyoto iUPオフィスの方々が常にサポートしてくれたので、安心することができました。
 日常生活でもいろいろなことができるようになりました。勉強もそれ以外でも、たくさん経験を積んで、広い世界へ踏み出すための原動力や機会を大切にしていきたいです。
 さまざまな志を持つ人との交流は刺激になります。私の日本語はまだ完璧ではないし、ちょっと内気な性格なのですが、最近は日本人の友達をつくり、サークルの新歓に参加したりして、積極的に交流するようにしています。
 鴨川に行くたびに、京都はきれいだなと思うたびに、京都大学で新しい経験ができるたびに、今ここにいられることに感謝しています。

教育学部(3回生)

 京都大学の豊かな資源や学術の実力はもちろん、日本の文化や京都に対する憧れがあり、Kyoto iUPを志望しました。異国での生活にチャレンジし、国際性を養いたかったことも理由の一つです。
 勉強は今、日本語と心理学を特に頑張っています。教育学部に所属していますが、専門分野に限らず、情報学など幅広い分野を学ぶようにしています。勉強以外では課外活動に積極的に参加したり、京都の名所を巡って日本文化を味わったりしています。京都のグルメマップも頭の中に入っています!
 京都大学で多くのことを学び、将来は異文化理解力を身につけたグローバル人材となり、心理士として人々のメンタルヘルスに貢献したいと考えています。

経済学部(2023年3月卒業)

 日本に来たばかりのことは、昨日のことのようにはっきり覚えています。授業は厳しいだろうと思っていましたが、先生たちがとても親切で優しく、生活にはすぐ慣れることができ、日本語も少しずつ話せるようになりました。最初は日常会話さえできなかった私を助けてくれたすべての方に感謝しています。おかげで無事、4年間で卒業することができました。
 日本での生活はとても楽しかったです。勉強、部活、ゼミの活動と、毎日充実していました。もちろん、楽しいことばかりではなく困ったこともありましたが、そんな時はいつもKyoto iUPオフィスのスタッフの皆さんに助けられ、サポートしてもらいました。Kyoto iUP生でよかったと思います。
 将来は金融業界で働き、日本と台湾の架け橋となって活躍したいと考えています。

工学部 工業化学科(2023年3月卒業)

 入学式の式辞はあまりわかりませんでしたが、卒業式の式次はほとんど理解できました。Kyoto iUPの日本語授業のおかげです。日本人の友達もでき、大学生活を楽しむことができました。3回生では実験の授業があり、チューターと一緒に本を読み、実験をし、ティーチングアシスタント(TA)から説明を聞き、最後にレポートにまとめる作業をしていました。
 部活は弓道部で、実験もあって忙しかったですが、無事に単位を取得して卒業でき、弓道部の資格審査にも受かり初段を取ることができました。
 Kyoto iUP生になることは、一世一代のチャンスでした。日本で勉強できただけでなく、日本の文化や考え方まで学ぶことができました。京都大学で得た知識と経験を活かして起業し、社会の役に立てるようになりたいと思います。

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