GENERAL PURPOSE FUND
Kyoto iUP留学生支援基金
最優秀層の外国人留学生を獲得し、
日本企業と社会への定着を促進
企業や大学における先端的研究・開発が英語以外の言語で行われるという、我が国の世界でも稀な特徴を活かし、京都大学ではKyoto iUP(Kyoto University International Undergraduate Program)を実施します。これは、日本語により学部卒業(あるいは修士課程や博士後期課程修了)レベルの専門知識を獲得した留学生を育成するプログラムです。本プログラムでは、グローバル展開を図る日本企業および日本経済そのものを牽引できる、きわめて高度な外国人留学生の輩出と日本社会への定着に貢献することを目指しています。

京都大学には我が国最上位の優秀な学生が集まり、今後もそうなるように努力を続けていきますが、18歳人口の減少が続く中、絶対的な数の減少はおのずとその質にも影響を及ぼすことを、これまでの経験を通して痛感してきました。 今後、10年の間に1割強の割合で18歳人口が減少する状況に直面する今、京都大学はこれまでメインターゲットとしてきた国内の最優秀層の学生にとどまらず、広く海外の最優秀層学生の積極的な獲得に乗り出します。

【Kyoto iUPの概要】
- 優秀な留学生を積極的に獲得するため、世界各国のトップ高校をメインに広報・リクルート活動を展開しています。
これらの高校から優秀な学生が毎年入学する質保証を伴うリクルート・選抜の仕組みを構築することを目指しています。 - 選考を経てプログラム履修者を決定します。従来の留学生の選考は日本語の習熟度が重視されてきましたが、このプログラムでは、入学段階での日本語能力は問いません。
語学力ではなく、ポテンシャルを最重要視した選抜を行います。 - 入学決定後に徹底した日本語教育を継続的に実施しながら、英語による教養・共通教育、英語または日本語による専門基礎教育を経て、専門教育段階からは日本語で講義等を受講します。
従って、遅くとも3回生の段階では高い日本語能力が求められることになります。 - また、留学生・日本人学生による実習科目(少人数ゼミ)や、日本企業(海外支社等も含む)へのインターンシップを実施します。
- 主に理工系の場合では、修士課程までを通じた教育が一般的となっており、Kyoto iUP の学生も修士課程まで進学することが想定されます。また、一部は博士後期課程を経て研究者の道を進むケースも想定しています。

今回創設した本基金をもとに、Kyoto iUPで受け入れる留学生へ奨学金を支給し、就学に必要な宿舎・食費・教科書購入費などに充てることにしました。
また、より積極的な支援をしていただける企業等の皆様向けに、Kyoto iUPの留学生の就学を支援し、将来の日本社会を国内外から支える人材を共同で育成することを目的とした「Kyoto iUP留学生育成コンソーシアム」を発足しました。年間100万円を寄付いただくことを標準額として、会員を募集しています。本コンソーシアムの会員の方には、会員と留学生および大学関係者との懇親会の開催や、会員企業等への見学会およびインターンシッププログラムの実施、Kyoto iUP留学生の近況等をお伝えするニューズレターの発行を予定しています。
将来の日本社会を国内外から支えてくれる人材を育成するため、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
基金の使途
項 目
内 容
教育支援
本学において勉学を行うために必要となる宿舎・食費・教科書購入などに充てる費用として、 毎月12万円を上限とする奨学金を支給
Kyoto iUPホームページは
こちらをご覧ください。