GENERAL PURPOSE FUND

Kyoto iUP留学生支援基金

最優秀層の外国人留学生を獲得し、
日本企業と社会への定着を促進

 Kyoto iUP(Kyoto University International Undergraduate Program)では、企業や大学における先端的研究・開発が英語以外の言語で行われる世界でも稀な国であるというわが国の特性に対応し、日本語で学部卒業レベル(あるいは修士課程や博士後期課程修了レベル)の専門知識を獲得した留学生を育成しています。本プログラムでは、グローバル展開を図る日本企業および日本経済そのものを牽引できる、きわめて高度な外国人留学生の輩出と日本社会への定着に貢献することを目指しています。

 このKyoto iUP生に対して、本基金を原資として一人当たり月12万円の奨学金の一部を支給し、学生が勉学に集中できる環境を構築しています。また、より積極的な支援をしていただける企業等の皆様向けに、Kyoto iUP留学生の就学を支援し、将来の日本社会を国内外から支える人材を共同で育成することを目的とした「Kyoto iUP留学生育成コンソーシアム」を発足しました。1口50万円から会員を募集しています。本コンソーシアム会員の方には、会員と留学生・大学関係者との懇親会開催や、会員企業等への見学会およびインターンシッププログラムの実施、Kyoto iUP留学生の近況等をお伝えするニューズレターの発行を予定しています。


【Kyoto iUPの概要】

  • 優秀な留学生を積極的に獲得するため、世界各国のトップ高校をメインに広報・リクルート活動を展開しています。
    これらの高校から優秀な学生が毎年入学する質保証を伴うリクルート・選抜の仕組みを構築することを目指しています。
  • 選考を経てプログラム履修者を決定します。従来の留学生の選考は日本語の習熟度が重視されてきましたが、このプログラムでは、入学段階での日本語能力は問いません。
    語学力ではなく、ポテンシャルを最重要視した選抜を行います。
  • 入学決定後に徹底した日本語教育を継続的に実施しながら、英語による教養・共通教育、英語または日本語による専門基礎教育を経て、専門教育段階からは日本語で講義等を受講します。
    従って、遅くとも3回生の段階では高い日本語能力が求められることになります。
  • また、留学生・日本人学生による実習科目(少人数ゼミ)や、日本企業(海外支社等も含む)へのインターンシップを実施します。
  • 主に理工系の場合では、修士課程までを通じた教育が一般的となっており、Kyoto iUP の学生も修士課程まで進学することが想定されます。また、一部は博士後期課程を経て研究者の道を進むケースも想定しています。

基金の使途

項 目

内 容

教育支援

本学において勉学を行うために必要となる宿舎・食費・教科書購入などに充てる費用として、 毎月12万円を上限とする奨学金を支給

Kyoto iUPウェブサイトは
こちらをご覧ください。

【これまでの活動報告】

 皆様から温かいご支援をいただき、Kyoto iUP生に対し、一人当たり月12万円の奨学金の一部を本基金から支給し、勉学に集中できる環境を構築することができました。ご支援いただいた皆様に深く御礼申し上げます。
 Kyoto iUP生は、予備教育履修生・学部生合わせて75 名になり、2022(令和4)年度末に初めて卒業生を輩出しました。それぞれが授業や研究に励み活躍しています。本学で人気の米国短期留学プログラム「Kingfisher Global Leadership Program」には、9 倍の競争率を勝ち抜き3 名のKyoto iUP 生が参加し、ワシントンDCの各種機関を訪問して、グローバルな視点でリーダーシップスキルを育みました。また、Kyoto iUP 生は2022年度に新設した「国際高等教育院国際教育プログラム」に参加している日本人学生と共に、共同でグループワークやプレゼンテーションに取り組むなど、異なる文化・価値観への理解を育みました。
 Kyoto iUP では、今後も留学生受け入れを拡充し、国際性豊かなキャンパス環境の創造に貢献するとともに、優秀で志高い人材の日本社会への輩出に努めていきますので、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。



大学全体への寄付に関する詳細に関しては
こちらをご覧ください。