GENERAL PURPOSE FUND

アジア研究基金

アジア研究推進によるアジア諸国との学術相互交流、
人材育成、成果の国際発信の強化

 京都大学東南アジア地域研究研究所は、文理融合・超学際研究の世界的拠点として東南アジア地域研究を牽引してきました。60年を超える東南アジアに関する総合的研究成果と世界諸地域を対象とした地域情報の蓄積およびアカデミズムを超えた研究の拡がりを統合し、フィールドからの発想、多様な地域社会の活力を導き出す構想とともに、自然環境と調和した人類社会を目指す展望を世界に向けて発信しています。

 私たちにとって大切な目標は、成長著しいアジア諸国の研究者・研究機関との学術パートナーシップを強化し、既成の学問分野を越えた新しい知の枠組みをつくり上げることにあります。アジア研究を志す国内外の若手研究者にとって、自主的に研究調査や交流を実施するための支援体制は未だ十分とはいえません。
 また、国際的な成果発信が求められる中で、まとまった成果を出版するための支援も限られています。東南アジア研究所が構築してきた研究交流の国際ネットワークや学術誌・叢書などの研究発表の場を有効に活用し、アジアを中心とする学術交流強化、人材育成、研究成果の国際発信につなげるために、このたび「アジア研究基金」を創設しました。

  アジア研究基金は、アジア研究に携わる次代を担う若手研究者の研究および交流を支援することで、地域の人材を育成し、アジア諸国との学術パートナーシップを強化することを目指します。それにより、東南アジア研究所をハブとする、アジアに根ざした学際的研究を推進します。また、アジアから成果を発信し、そのオリジナリティと学術的真価を世界に問うために活用していきます。

基金の使途

項 目

内 容

若手研究者助成

わが国およびアジア諸国の若手研究者の研究活動支援

出版助成

アジア研究の学術成果の出版支援

その他

アジア研究に関わるさまざまな研究・交流活動の支援

東南アジア地域研究研究所ウェブサイトは
こちらをご覧ください。

【これまでの活動報告】
 例年、アジア研究の学術成果の出版支援の一環で「東南アジア研究の国際共同研究拠点」の公募出版助成を行っています。写真のとおり、東南アジア関連史資料のアジア・ハブ強化を目指す国際共同研究を活用して、新聞、雑誌、公文書等の地域刊行物をマイクロ資料、電子リソース媒体で充実させてきました。
 今後も本取り組みを継続するために、引き続き皆様のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

大学全体への寄付に関する詳細に関しては
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