GENERAL PURPOSE FUND

思修館基金

世界を変える精鋭を育てるために

 「京都大学大学院総合生存学館(思修館)」は、リーダー育成を目的とするわが国初の大学院として2013(平成25)年4月に設立されました。
 幅広い知識と深い専門性、たくましい人間力を養うために、5年一貫の教育課程で、専門分野および多様な基盤科目(八思)を修めるとともに、国内外でのサービスラーニングやインターンシップ、さらにフィールドワークを通して、国際感覚や教養、指導力や倫理観を醸成します。

 人材育成実施の「場」として、合宿型研究施設があります。学生たちはここで異文化・異分野出身の仲間と起居を共にしながら切磋琢磨し、多彩なバックグランドを持つ学生や教員との議論を通じて、多様な思考と実践力を培っていきます。
 思修館のユニークで質の高い教育を実施し、卓越した人材を輩出し続けるためには、教育・研究環境の充実や学生心に資するための資金が必要であることから、思修館基金を創設し、企業、団体、個人の皆様からご支援をお願いしています。
 思修館は多様なリーダーシップ教育を推進し、国際公務員、グローバル企業、NGO、NPO、研究開発機関などの職員として世界のあらゆる場で活躍し、社会の発展や種々の課題解決に率先して取り組める人材の育成に努めています。

基金の使途

項 目

内 容

リーダー教育支援

学生が学修に専念するための経済的支援
給付型奨学金の支給
海外インターンシップや国際実践教育(海外武者修行)などの渡航費
国際機関からの講師招へいなど、多様なリーダー教育経費

環境整備

自由で最先端な研究環境の整備
合宿型研修施設をはじめとする学修環境整備経費

人材確保

教育研究を支援する教職員の雇用

同窓生との連携

同窓生や同窓会との連携活動

総合生存学館(思修館)ウェブサイトは
こちらをご覧ください。



【これまでの活動報告】

 総合生存学館は、総合生存学における課題解決情報を、机上ではなくその問題が起きている現場に即して創出し、的確に判断・行動できる高度な専門的能力を身につけた人材の育成を目指しています。文理にわたる幅広い専門的学識を積み重ねることで、多様な専門分野を俯瞰する力を培います。いただいた寄付金は、学生の武者修行・PBRへの財政支援、国際教育セミナーなど、多方面で有効に活用しています。
 学館の特徴的な活動をいくつか紹介します。2022(令和4)年度はInstitute for Advanced Sustainability Studies (独)のProf. Dr. Ortwin Renn、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官 坂本修一氏をお招きし、第11 回国際シンポジウム「 Transdisciplinary Perspectives: How can we evaluate the "Convergence of Knowledge"? 「総合知」と学際性:評価のあり方をめぐって」を開催しました。  

 また、サービスラーニングとしてラオス国ルアンパバーンの孤児支援学校“SOSHermann Gmeiner School”の児童を対象として、問題の把握、仮説の設定からインタビュー・アンケート調査を経て、その結果を分析して発表まで行いました。本プログラムを通じて、参加学生は、自国とは異なる文化・社会習慣を持つラオスの実情を学び、孤児院の教員・児童と対話する機会等を通じて、学際的研究の基礎を学ぶと同時に、孤児院が直面する課題の解決に取り組むことができたと考えています。

大学全体への寄付に関する詳細に関しては
こちらをご覧ください。