GENERAL PURPOSE FUND
人文研基金
先の見えない世界の羅針盤に ── 数千年の人文学の叡智を糧に
人文科学研究所(人文研)は、2029年度に創立100周年を迎えます。創立以来、「世界文化に関する人文科学の総合研究」を目的として、文・芸・理の融合を特徴とする新しい人文学の創出と発信を行ってきました。
人文学は私たちが直面する課題の解決策を直接提示する学問ではなく、いま、これからを生きていくための指針を、諸民族、諸地域の経験、先人の著作、残された資料などから考え、社会に発信していく学問です。そのための事業が人文研アカデミーであり、毎年20~30の公開講座、講演会、シンポジウムを開催し、最新の研究成果の発信に努めてきました。幸い毎回多数の方々にご参加いただいていますが、私たちはプログラムを充実させ、より積極的に研究成果を社会に発信していくことが必要だと考えています。
そこでこれらの活動を展開するために、人文研基金を立ち上げました。人文研基金は、人文研アカデミーの開催経費や、共同研究などの研究成果の出版に加えて、これまで不十分であった動画などの新たなメディアを通じた広報など、人文学の成果を広く公開・発信し、社会に役立てていくために使用し、人文学研究の活性化につなげたいと考えています。
基金の使途
項 目
内 容
社会貢献
人文研アカデミーによる公開セミナーや公開講演会の開催
研究成果公開促進
研究成果の出版や動画などのメディア等を通じた発信
京都大学人文科学研究所ウェブサイトは
こちらをご覧ください。
【これまでの活動報告】
2022(令和4)年度は13のイベント(延べ18日開催)を実施し、オンライン参加を含め各回80~200名の参加者があり、好評を博しました。
人文研アカデミーへの期待は大きいものの、予算の都合から現状はイベント数の拡大を見合わせています。
今後は基金募集活動を拡大し、イベント数の増加など人文研アカデミーの充実の資金に充て、最新の研究成果の発信に努めていきたいと考えています。