GENERAL PURPOSE FUND

霊長類研究基金

日本生まれの「霊長類学」をさらに発展させ、次の世代に継承するために

 1947(昭和22)年、今西錦司らが宮崎県幸島で野生のサルの研究を行ったことが、日本の霊長類学の幕開けであり、霊長類社会生態学が世界に広まりました。1967(昭和42)年に、京都大学では霊長類研究所を設置して、霊長類学を形態学や生理学等を含む総合的な学問として発展させてきました。2022(令和4)年に霊長類研究所を改編し、生態研究等を学内関係部局に統合して、実験的研究等を担うヒト行動進化研究センターを設置し、京都大学全体で霊長類学を推進する体制としました。

 ヒト行動進化研究センターでは、約1,100頭のサル類を飼育しています。サル類およびサル類の細胞や骨格標本等を活用し、「ヒトとは何か」に答えるべく実験的研究を推進しています。また、広く霊長類学に携わる国内外の研究者の活動支援、新たな研究リソースの創生・管理・供給、そして社会への情報発信も行っています。サル類の維持管理には福祉に配慮した専用設備が必要です。50年以上経過し、飼育施設の狭隘化や老朽化に苦慮しています。

 こうした状況を打開するため、京都大学基金の中に霊長類研究基金を設けています。広く皆様のご理解とご支援をお願いいたします。

基金の使途

項 目

内 容

霊長類飼育施設の整備

老朽化の著しい保飼管理施設猿居室棟やサル類放飼実験施設等の整備

霊長類研究施設の整備

実験研究棟や本館内の老朽研究施設の整備

社会貢献活動

出前授業、市民公開、地域小中高教員見学会等の活動

ヒト行動進化研究センターウェブサイトは
こちらをご覧ください。

【これまでの活動報告】
 現在、さまざまな設備の更新を検討しています。例えば、昨今の大雨に対応するためにもう少し大きな排水設備に更新する、50年以上前につくられ腐食が進む敷地の境界を示す金属製の柵を新しくする、チンパンジーの老齢化に対応できるように設備を改修する、といった内容です。皆様からのご支援は、こうしたことに大切に活用したいと考えています。引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

大学全体への寄付に関する詳細に関しては
こちらをご覧ください。