GENERAL PURPOSE FUND

京大天文台基金

私たちの未来を切り開く宇宙研究と、その成果の発信のために

 理学研究科附属天文台は、花山天文台、飛騨天文台、岡山天文台を中心に、世界における天文学の観測・教育・研究拠点として、大きな役割と期待を担っています。2018(平成30)年には新技術を誇る口径3.8mせいめい望遠鏡が岡山に完成し、新たな歴史の一歩を踏み出しました。
 しかしながら、近年の厳しい財政状況の中、花山天文台は、その運用経費を大学予算から配分することができなくなりました。また、太陽の主力観測装置として世界第一線で活躍する飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡やSMART望遠鏡の維持運用経費の確保にも苦慮しています。

 このような困難な状況を打開すべく、民間からの支援を広く求めています。せいめい望遠鏡と飛騨天文台の太陽望遠鏡による最前線の天文学研究・教育に加えて、ペルーやサウジアラビアの大学と手を組んだ世界太陽観測網の構築、およびこれを通じた途上国の天文学振興にも取り組んでいます。
 また、これら最先端の研究成果をわかりやすく社会に発信するとともに、花山天文台の歴史的施設等を用いた天文学の普及活動を、これからも積極的に行っていきたいと考えています。

基金の使途

項 目

内 容

研究支援

岡山3.8m新技術光赤外線望遠鏡の運用
飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡と65cm屈折望遠鏡の整備と運用

社会貢献活動

天体観望会や見学会などの開催、小中高等学校の生徒の観測実習に関連する施設・設備の整備

教育・研究支援

附属天文台と外国(ペルーなど)の研究教育機関との国際共同研究プロジェクト関連事業の推進

天文台ウェブサイトは
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【これまでの活動報告】

 ご寄付は、花山天文台の施設を維持管理するために使用しました。
 具体的には、本館の旧台長室を展示室として整備し、公開を開始しました。本館外壁クラックの補修工事や、老朽化した花山天文台の電気設備の改修も実施しました。

 花山天文台敷地内の旧・地震計観測室を4次元デジタル宇宙シアター上映館(4Dシアター)に改修しました。窓のない宇宙空間をイメージした黒色の壁の専用室で、より臨場感のある上映をお楽しみいただけるようになりました。この改修は、京都葵ライオンズクラブの結成60周年記念事業としてご支援いただきました。

 2022(令和4)年12月には、京都大学創立125周年記念 花山天文台応援・喜多郎音楽映像祭「千年の宙から」を開催し、花山天文台の状況を多くの方にご理解いただける機会となりました。

 寄付者の皆様への感謝の意を込めて、観望会や土日公開へのご招待を実施しました。



大学全体への寄付に関する詳細に関しては
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