GENERAL PURPOSE FUND

京大芦生研究林基金

大学の森を守ろう
―原生的な自然を維持し、時代のニーズに合わせた教育・研究の場を提供するために―

 京都府南丹市美山町にある京都大学芦生研究林は、原生的な自然の残る貴重な森です。
 1921(大正10)年に芦生演習林としてスタートして以来、京都大学や国内の大学の学生・研究者によるさまざまな教育・研究に利用されてきました。

 今後も、多様な動植物がつくる豊かな生態系を守り、現在の大学や社会のニーズに合わせたクオリティの高い教育・研究を持続的に提供していくことが使命です。
 しかし現在、この森はさまざまな問題を抱えています。広大な森へアクセスする林道や歩道の維持の難しさ、施設の老朽化、増えすぎたシカによる食害などです。
 そこでこの基金を設立し、京都大学が芦生の森を守り続けるための支援を行っています。


基金の使途

項 目

内 容

教育研究設備の充実

教育研究に活用される森の保全と利用促進のための整備

学生宿舎の充実

合宿形式で実施される大学科目のための学生宿舎の設備・備品の充実

新分野開拓

現代のニーズに合った先進的な教育研究のための調査や先行実験

京大芦生研究林基金の特設ウェブサイトは
こちらをご覧ください。

【これまでの活動報告】

 芦生研究林では原生的な森と豊かな生物相を活かし、さまざまなフィールド教育研究を行っています。
 芦生研究林基金は、多様な研究の促進、芦生の森の保全、最先端の研究のための施設整備の3つの目的に使用しています。
 2019(令和元)年より、芦生研究林を利用した幅広い研究を促進し、若手研究者を支援・育成するため芦生研究林公募研究助成を行っています。
 2024(令和6)年度は、大学院生2名に対し支援を行いました(2019年からは累計14名)。さらに、6月に資料館をリニューアルオープンし、学生・研究者・一般の皆様に広く無料で公開しています。最新の研究成果を紹介すると同時に、シカの食害がなかった頃の豊かな芦生の森を表現した四季絵巻を展示しました。芦生研究林の生物多様性と生態系保全のため、IoT捕獲檻を用いたシカの捕獲をKDDI株式会社の協力を得て実施しました。
 2025(令和7)年度のオープンを目指し、希少植物種のミニ植物園の整備を進めています。
 引き続き皆様からのご支援をお待ちしています。
 公募研究助成一覧は
こちらを、資料館の改修については
こちらご覧ください。


大学全体への寄付に関する詳細に関しては
こちらをご覧ください。