GENERAL PURPOSE FUND
京都大学植物ゲノム研究施設
(木原均-禹長春記念研究拠点)運営基金
ゲノム解析による作物品種改良とコムギ類遺伝資源保存により
世界の食糧安全に貢献
農学研究科物集女施設は、木原均博士により1942年の発足以降、本学を中心とした学術探検により収集された1万系統を超える世界のコムギおよび近縁野生種の維持管理を担い、2002年より文部科学省ナショナルバイオリソースプロジェク(NBRP)の支援を受け、遺伝資源の維持管理・配布業務を継続しています。また、本遺伝資源とゲノム解析の最新技術を取り入れ、作物起原・進化研究および作物改良の分野で先端研究を展開し、植物・農業研究の人材育成拠点としても重要な機能を果たしています。
一方で、近年、建物の老朽化・狭隘化により、遺伝資源維持業務、研究教育に支障をきたしており、当施設が今後も世界最高水準の教育研究活動を拡充するためには、独自の財政基盤を安定させる必要があります。その礎の一つとして、2025年に設立したのが「京都大学植物ゲノム研究施設(木原均-禹長春記念研究拠点)運営基金」です。
本基金を活用して、最新の研究環境を確保することに合わせて、最新の種子冷蔵・冷凍保存設備を増設します。将来的に6万系統以上のコムギ遺伝資源を保存する施設として、紛争から遺伝資源を守り、世界に種子を配布する『世界の食料保管庫』の役目を果たしたいと考えています。
また、本施設の整備に加え、当施設の伝統を活かし、先端的な研究教育施設として、フェロー制度により次世代の研究教育・技術者人材の発掘・育成に努めます。
最先端研究を展開して情報発信するとともに、将来的に自立した世界有数の植物ゲノム研究教育組織として発展させ、世界の農業に貢献することを目指します。

基金の使途
項 目
内 容
施設・設備整備
新研究棟建設
実験室増設
自家発電施設の設置
種子保存庫の更新等
標本・貴重資料保管棟建設
施設・設備の維持管理費
教育研究支援
研究者招へい事業
若手研究者・技術者の支援・育成事業
京都大学 農学研究科 栽培植物起原学分野ウェブサイトは
こちらをご覧ください。
