GENERAL PURPOSE FUND

京都大学ここのえ基金

私が支える 未来が変わる

 ジェンダー平等をはじめとするダイバーシティ社会の実現は、多様な視点の共存と相互の寛容性に基づく創造的で豊かな社会の基礎であり、次世代の育成を担う大学はその中核としての役割を求められています。京都大学においても、優秀な女性研究者・女子学生を育成することは、自由の学風の下で創造的な知の創出をリードする研究大学としてさらに発展すると同時に、日本全体のダイバーシティに貢献するうえで重要な課題です。
 そのため本学では、未来を担う女性たちがビジョンを持って才能を発揮できるよう、多くの機会を提供し、支援を強化していきたいと思っています。

本学の男女共同参画推進事業
 このような方針の下で、京都大学では「女性教員、女子学生の研究やライフイベントのサポート」、「女子中高生に向けたサポートの拡大と充実」の二つを柱とするさまざまな男女共同参画推進事業を展開し、切れ目ない支援を行っております。種々ある事業の中でも、特に本学が力を入れて取り組んでいる事業について、ご紹介します。


「女子学生チャレンジプロジェクト」の実施
 公募による奨学金の支援を通じて、優秀な女子学生が新しい課題にチャレンジする活動を後押しするプログラムです。女子学生が研究活動でリーダーシップやイニシアティブを発揮し、多様な立場や視点から探求する機会になっています。


学童保育所「京都大学キッズコミュニティ(KuSuKu)」の運営
 KuSuKuは、「親を育む」「子を育む」をコンセプトに、研究者が安心して子どもを預けて研究に専念できるよう、土日祝日や夏休みなどの長期休みにも開設しています。また、子どもたちには京都大学の研究リソースを活用したアカデミックプログラムを提供し、好奇心や探究心を育む場を提供しています。
 さらに今後は、同プログラムを地域にも開放し拡大することで、本学の知的リソースを社会に還元し、地域社会の発展にも貢献していきたいと考えています。



あなたの支援が未来を創る
 こうした新しい取組みや事業を京都大学から発信し、発展させることで、未来を担う次世代育成のモデルを作っていきたいと考えています。
 皆様には、京都大学の取り組みの趣旨をご理解いただき、どうか温かいご支援・ご協力をお願いいたします。あなたの支援が未来を変える一歩となります。

基金の使途

項 目

内 容

男女共同参画推進事業の充実

男女共同参画を推進するための取り組みの実施

京都大学男女共同参画推進センターウェブサイトは
こちらをご覧ください。

【これまでの活動報告】
 ジェンダー平等をはじめとする多様性の尊重は、今や社会全体において極めて重要になっています。本学は女性教員比率を「2027年度に20%にする」という目標を掲げていますが、これは単なる数値目標ではなく、女性の活躍の場が広がることで、大学経営や研究のあり方に革新をもたらすことを目指すものです。
 実際に学内の取り組みの強化と切れ目のない支援によって、人数では2024(令和6)年度では前年度比で63名の女性教員増を実現し、国立大学協会の調査において、「女性教員数の増加数」で3年連続1位となるなど、目標の達成まであと一歩となりました。
 これまで女子学生や女性研究者の支援を多面的に展開してきましたが、なかでも、次の2事業は大きな支援となりました。

・「女子学生チャレンジプロジェクト」には、31件もの意欲的な応募があり、その中から選ばれた5件は、工学、医学をはじめ異分野の学生がチーム一丸となって、好奇心や探求心を核とした新しい課題に挑みました。また、一昨年度、採択されたチームは、企業関係者とのネットワークや共同研究へと発展するなど、新たな展開もありました。今後も本事業を継続し、社会課題の解決策を提言できるような多くの女子学生を社会に輩出していきたいと考えています。
・京都大学キッズコミュニティKuSuKuでは、小学生向けに「アカデミックプログラム」を実施しています。最先端の科学やフィールドワークの話題、実験や落語・狂言などの文化体験まで、趣向を凝らした他に例のない取り組みは、大学はもとより自治体や企業などから多くの視察があるほか、メディアで取り上げられるなど、注目を集めています。参加したお子さんや保護者に大好評のほか、各界の講師からも「今後もぜひ関わっていきたい」との感想をいただき、活動の輪が広がっています。長期休みの平日は特にニーズが高いため、さらに受入数の拡大を望む声が数多く寄せられており、KuSuKuは「預ける場所」から、「行きたい場所」へとますますの発展を目指しています。

 このほか、京都大学出身の女性で構成された同窓会「ここのえ会」からご参加いただき、女子学生とキャリアについて語らうイベントや、オープンキャンパスで女子高校生や保護者に向けたイベントを実施することができました。こうした世代を超えたつながりの中で、未来を担う若い女性たちにとってロールモデルとなる機会をいただくことは、大学にとってもかけがえのない財産となっています。
 京都大学は本学に関わるあらゆる人が本学を自分のアイデンティティの一部として愛着を持っていただけるよう、取り組みを進めていきます。
 皆様からのご支援につきましては、今後も
京都大学男女共同参画推進センターウェブサイトに記載している数々の施策の、より一層の充実に役立ててまいります。京都大学では、今後も引き続き男女共同参画推進事業をさらに拡大していきます。

大学全体への寄付に関する詳細に関しては
こちらをご覧ください。