GENERAL PURPOSE FUND

京都大学交響楽団活動支援基金

100年以上続く、伝統あるオーケストラの存続のために
関西を中心とした音楽活動のさらなる発展のために

 京都大学交響楽団は、1916(大正5)年の創立以来、年2回の定期演奏会を中心に活動してきました。初期は関西における数少ないオーケストラとして交響楽の紹介や普及に務め、戦後には日本各地への演奏旅行や出張演奏会を行い、着実に発展を遂げてきました。現在は多彩な客演指揮の下、アマチュアオーケストラならではの時間と情熱をかけた純粋な音楽づくりを目指し、日々励んでいます。

 しかしながらオーケストラの演奏会を開催するにあたっては、ホールの使用料や客演指揮者の出演料、舞台設備や楽器の日常的なメンテナンス代などが必要であり、年2回の定期演奏会を行っている現在は、年間約1,000万円の費用が必要となっています。コロナ禍や困難な社会情勢の影響により、ホールの使用料、楽器やそれに関する備品の価格は高騰し、学生への負担も大きくなっています。

 いただいた基金は、100年以上続いてきた演奏会の継承、発展を目標として運用する予定です。本楽団は、常に音楽に対して真剣に取り組み、より良い音楽をお届けすることを旨としており、緻密でありながら、学生ならではの情熱のこもった音楽を目指して演奏活動を行っています。深い教養と豊かな感性を持った人材の育成、そして若者による音楽全体への貢献に、大学生がこの活動を行う意義を見出し、今後とも精進していきます。

基金の使途

項 目

内 容

活動強化

演奏会の開催に必要な費用(ホール使用料、指揮者出演料など)
楽器運搬、遠征に関わる費用
楽器・舞台備品等のメンテナンスや消耗品・備品購入に関わる費用
広報活動、社会活動、同窓会活動など部活動に関わる費用

活動環境の充実

部室および練習場所の設備改修

京都大学交響楽団ウェブサイトは
こちらをご覧ください。

【これまでの活動報告】

 日頃より京都大学交響楽団の活動にご支援を賜り、誠にありがとうございます。
 2024(令和6)年度は基金が設立されて間もなく、基金を利用した特別な活動は行いませんでしたが、基金の設立により長年の課題に改善の兆しが見えてきたことをご報告します。
 私たちは現在、団員からの団費徴収と演奏会でのチケット売上により、すべての活動の資金を賄っています。また、団所有の楽器もオーケストラの人数に対して不足しており、多くの団員が私物の楽器を使用することで演奏会が成立しています。このような現状の中で、100年以上前から欠かさず続けてきた定期演奏会を存続させることを第一に優先して資金運用を行っていますが、ホール使用料や楽器・備品の価格の高騰により団員の負担も年々増加しています。
 このような問題を抱えている現在ですが、私たちは2026(令和8)年度に控える110周年記念公演に向け、2024(令和7)年度ではより大規模な楽曲や協奏曲の演奏、団としての新しい取り組みにも挑戦しています。コロナ禍が明けてようやく充分な人員が確保できるようになった今、練習環境や備品を整備することは新しい時代を歩んでいくことにおいて大きな意味を持つと考えています。



大学全体への寄付に関する詳細に関しては
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